グループウェア導入で情報共有を円滑にする方法と注意点 -

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グループウェア導入で情報共有を円滑にする方法と注意点

2026.09.23 コラム
グループウェア導入の注意点まとめ

グループウェア導入の注意点まとめ

 

社会保険労務士法人ワンステップでは、和歌山・奈良・阪南を中心に労務相談、給与計算・社会保険手続き代行、就業規則作成、勤怠管理システム導入、助成金の提案など、人事労務分野の各テーマ別ノウハウに基づいてご支援をさせていただくことが可能です。上記テーマ等でお困りの会社様は、是非一度当法人にご相談ください。

 

「導入したのに、結局LINEと紙と口頭連絡が残っている」を防ぐには?

いつもご覧いただきありがとうございます。
社会保険労務士法人ワンステップです。

「社員によって情報の持ち方が違う」

「予定を確認するために、毎回本人へ聞いている」

「社内連絡がLINE、メール、口頭、紙に分散している」

「誰がどの資料を持っているのか分からない」

このようなお悩みを持つ会社は少なくありません。

そこで検討されるのが、

グループウェア

の導入です。

中小企業がグループウェアを定着させ、業務効率化につなげるポイント

グループウェアとは、社内の情報共有やコミュニケーションを一つのシステム上で行うためのツールです。

例えば、

・スケジュール共有
・社内掲示板
・チャット
・ファイル共有
・申請、承認
・タスク管理
・施設予約

などをまとめて管理できます。

👉 ただし、グループウェアは「導入するだけ」で情報共有が良くなるわけではありません。

むしろルールを決めずに導入すると、

「メールも見る」

「チャットも見る」

「紙も見る」

「共有フォルダも見る」

と、確認する場所が増えてしまうことがあります。

今回は、中小企業がグループウェアを導入するときの進め方と注意点について解説します。


1.そもそもグループウェアとは?

グループウェアとは、社員同士が仕事に必要な情報を共有し、共同で業務を進めるためのシステムです。

例えば、

スケジュール

誰が、いつ、どこへ行くのかを共有する。

掲示板

会社からのお知らせを全社員へ伝える。

ファイル共有

マニュアルや社内資料を保管する。

ワークフロー

有給休暇や経費などの申請・承認を行う。

チャット

社員同士で簡単な連絡を行う。

といった使い方があります。

📌 「社内の情報を一か所に集める」ことが、グループウェア導入の大きな目的です。


2.なぜ情報共有がうまくいかないのか?

グループウェア導入を考える前に、現在の問題を整理してみましょう。

例えば、

Aさんはメール

BさんはLINE

Cさんは口頭

社長は紙

という状態では、情報が分散します。

すると、

「それ聞いていません」

「メールを見ていませんでした」

「誰かに伝えたと思います」

という問題が起こります。

👉 情報共有の問題は、「社員が連絡しない」ことだけでなく、「情報の置き場所が決まっていない」ことが原因の場合があります。


3.まず「何を改善したいのか」を決める

グループウェアを比較すると、

「あれもできる」

「この機能も便利そう」

と機能に目が行きがちです。

しかし最初に決めるべきなのは、

自社の何を改善したいのか

です。

例えば、

・予定を共有したい
・社内連絡を一元化したい
・紙の申請書を減らしたい
・資料を探す時間を減らしたい
・テレワークでも情報共有したい

などです。

📌 課題が決まっていないと、高機能なシステムを入れても使わない機能ばかりになります。


4.最初から全部デジタル化しない

導入時によくある失敗が、

「せっかく導入したのだから全部使おう」

とすることです。

例えば一気に、

・予定表
・チャット
・掲示板
・稟議
・経費申請
・勤怠
・ファイル管理
・タスク管理

まで変更すると、社員が混乱します。

そこで最初は、

スケジュール共有

と、

社内掲示板

だけから始める方法もあります。

慣れてきたら、

申請・承認

↓

ファイル共有

↓

タスク管理

と広げていきます。

👉 「小さく始めて定着させる」ことが成功のポイントです。


5.情報の「置き場所」を決める

グループウェア導入後に最も重要なのが、

どの情報をどこへ置くか

を決めることです。

例えば、

会社全体への連絡
→ 掲示板

個別の簡単な連絡
→ チャット

予定
→ スケジュール

マニュアル
→ 共有フォルダ

正式な申請
→ ワークフロー

という形です。

📌 同じ内容をメール・LINE・掲示板の全部へ投稿する運用は避けましょう。

「この情報を見るならここ」と決めることで、探す時間を減らせます。


6.「見ていません」をなくすルールを作る

例えば会社が重要なお知らせを掲示板へ掲載しても、

社員が見なければ意味がありません。

そこで、

「出勤したら最初に掲示板を確認する」

「重要なお知らせは確認ボタンを押す」

などのルールを決めます。

👉 システムを導入すると同時に、「いつ確認するか」まで決めることが重要です。


7.スケジュール共有だけでも効果は大きい

中小企業の場合、まずスケジュール共有から始めるだけでも業務が変わることがあります。

例えば従来、

「○○さん、今日午後いますか?」

「△△社への訪問は何時?」

と毎回聞いていた会社でも、

グループウェアを見れば確認できるようになります。

例えば、

9:00~11:00 社内
13:00~14:00 ○○社訪問
15:00~16:00 Web会議

と入力します。

📌 人に聞かなければ分からない情報を減らすことが、業務効率化の第一歩です。


8.ただし予定を細かく管理しすぎない

便利だからといって、

社員のスケジュールを5分刻みで入力させるような運用には注意が必要です。

入力作業そのものが負担になると、

「面倒だから使わない」

となってしまいます。

例えば、

外出

会議

休暇

来客

など、他の社員が知っておく必要がある予定を中心に共有します。

👉 管理するためではなく、仕事をしやすくするために使うことが重要です。


9.チャットとメールを使い分ける

グループウェアにチャット機能がある場合も、

何でもチャットにする必要はありません。

例えば、

チャット

「○○社から電話がありました」

「会議室空きました」

など短い連絡。

一方、

メール

社外との正式な連絡や、一定の形式を必要とする内容。

というように使い分けます。

📌 ツールごとの役割を決めておかないと、結局すべて確認しなければならなくなります。


10.重要な情報をチャットだけで流さない

チャットは便利ですが、情報が流れてしまうという弱点があります。

例えば、

「来月からこの業務手順に変わります」

という重要情報をチャットだけで伝えると、数日後には他の投稿に埋もれる可能性があります。

そこで、

重要なお知らせ
→ 掲示板

一時的な連絡
→ チャット

という使い分けをします。

👉 「あとから探す必要がある情報」は、流れない場所に残しましょう。


11.ファイル名のルールを決める

共有フォルダを作っても、

「最終版」

「最終版2」

「最終版修正」

「最新版」

「本当の最新版」

というファイルが並んでしまうことがあります。

そこで、

・フォルダ構成
・ファイル名
・更新担当者
・保存期間

などを決めます。

例えば、

2026-09_給与計算手順書

のように日付や内容を統一します。

📌 共有するだけでなく、「探しやすくする」ことが重要です。


12.個人のパソコンだけに情報を残さない

ある社員が、

・顧客一覧
・見積書
・業務マニュアル
・引継ぎ資料

を自分のパソコンだけで保存していると、その社員が休んだときに困ります。

さらに退職した場合、

「どこに資料があるのか分からない」

という問題も起こります。

👉 会社として必要な情報は、会社が管理できる場所へ保存する仕組みを作りましょう。

属人化防止にもつながります。


13.アクセス権限は必ず設定する

情報を一元化すると便利になる一方で、

誰でも全部見られる状態

にするのは危険です。

例えば、

・給与データ
・人事評価
・採用情報
・健康情報
・マイナンバー関係
・顧客の個人情報

などがあります。

一般社員が見る必要のない情報については、アクセスできる人を限定します。

📌 「共有する情報」と「共有してはいけない情報」を分けることが重要です。


14.退職者のアカウント管理も忘れずに

クラウド型グループウェアでは、

退職した社員のアカウントが残ったまま

という状態にも注意が必要です。

退職時には、

・アカウント停止
・パスワード変更
・共有データの引継ぎ
・会社端末の回収
・アクセス権削除

などを確認します。

👉 入社時だけでなく、退職時のIT管理ルールも決めておきましょう。


15.スマートフォン利用のルールも必要

グループウェアをスマートフォンで利用できるようにすると便利です。

しかし、

個人スマホで会社情報を見る場合は、

・紛失
・家族との共用
・パスワード管理
・画面の覗き見
・端末へのデータ保存

などにも注意が必要です。

📌 「便利だから個人スマホで自由に使ってください」だけではなく、情報セキュリティのルールを整えましょう。


16.休日・夜間の通知にも注意

グループウェアをスマートフォンへ入れると、

休日や勤務時間外にも会社から通知が届くようになります。

すると社員が、

「返信しなければならないのでは?」

と感じることがあります。

特に管理職が夜間に、

「明日の資料お願いします」

などと頻繁に送信していると、時間外労働の問題にもつながりかねません。

👉 送信することと、すぐ対応を求めることは分けて考える必要があります。

例えば、

「勤務時間外の投稿については、緊急時を除き次の勤務時間に確認する」

というルールを作る方法もあります。


17.テレワークと組み合わせる場合は労務管理も確認する

グループウェアは、テレワークとの相性も良いツールです。

しかし、

オンラインになれば、

「いつでも仕事ができる」

状態にもなります。

そのため、

・始業、終業の管理
・中抜け
・時間外労働
・連絡方法
・情報セキュリティ
・費用負担

などのルールも確認しましょう。

厚生労働省では、テレワークについて労務管理上の留意点を示したガイドラインや、モデル就業規則を公開しています。

📌 システム導入だけでなく、就業規則や社内ルールまでセットで整えることが重要です。

厚生労働省「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/shigoto/guideline.html


18.「使わない社員」を責める前に操作を簡単にする

新しいシステムを導入すると、

「若い社員は使えるけど、ベテラン社員が使ってくれない」

という問題が起こることがあります。

そこで、

「使ってください」

と繰り返すだけではなく、

・必要な機能を絞る
・簡単な操作マニュアルを作る
・初回研修を行う
・質問できる担当者を決める

といった工夫をします。

👉 ITが苦手な社員でも使える運用にすることが、全社定着のポイントです。


19.社長・管理職が先に使う

グループウェアを導入しても、

社長が、

「私は紙でいい」

管理職が、

「急ぎならLINEして」

という状態では定着しません。

社員からすれば、

「結局どっちを使えばいいの?」

となります。

📌 新しい仕組みを定着させるには、経営者・管理職が率先して使うことが重要です。


20.導入前におすすめする5つの確認

グループウェアを導入する前に、最低限次の5つを決めておきましょう。

① 何を改善したいのか

例えばスケジュール共有、申請の電子化など。

② 何の機能から使うのか

最初から全部使わない。

③ どの情報をどこに置くのか

掲示板、チャット、共有フォルダなどを整理する。

④ 誰が管理するのか

アカウント・権限・退職者対応の担当者を決める。

⑤ どのようなルールで使うのか

勤務時間外の連絡、スマートフォン利用、情報管理などを決める。

👉 システム選びより先に、運用を考えておくことが成功のポイントです。


21.導入効果を数字で確認する

グループウェアを導入したら、

「便利になった気がする」

だけで終わらせないようにしましょう。

例えば、

導入前

有給申請1件あたり10分

↓

導入後

3分

となれば、1件あたり7分短縮です。

また、

「資料を探す時間」

「予定確認の電話」

「紙の申請書」

などについても、削減できた時間を確認できます。

📌 業務時間がどれだけ減ったかを見ることで、システムの費用対効果も判断しやすくなります。


22.補助金を活用できる場合も

ITツールの導入については、年度や導入内容などの要件によって、国の補助制度を活用できる場合があります。

2026年度は、これまで「IT導入補助金」と呼ばれていた制度が、

「デジタル化・AI導入補助金」

へ名称変更されています。

中小企業・小規模事業者等が、生産性向上を目的としてITツールやAIを含むソフトウェア・サービス等を導入する取り組みを支援する制度です。

グループウェアについても、登録されているITツールや導入内容、申請枠等の要件によっては対象となる可能性があります。

👉 「グループウェアを買えば必ず補助される」という制度ではありません。

導入するITツールが対象となっているか、申請枠や要件を満たすかを事前に確認しましょう。

また、補助金を利用する場合は、原則として交付決定前に発注・契約・支払い等を進めないことが重要です。

デジタル化・AI導入補助金2026
https://it-shien.smrj.go.jp/


23.「導入すること」を目的にしない

システム導入プロジェクトでは、

契約

↓

初期設定

↓

社員説明

まで終わると、

「導入完了」

と思いがちです。

しかし、本当の目的はその先です。

例えば、

「予定確認の電話が減った」

「有給申請が紙ではなくなった」

「マニュアルを誰でも見られるようになった」

「引継ぎがしやすくなった」

という状態になって初めて、導入効果があります。

📌 グループウェア導入のゴールは「使うこと」ではなく「仕事を楽にすること」です。


24.社会保険労務士法人ワンステップに相談するメリット

社会保険労務士法人ワンステップでは、和歌山・奈良・大阪を中心に、

・グループウェア導入に伴う社内ルールの整理
・勤怠管理方法の見直し
・申請、承認フローの整理
・テレワーク規程の整備
・就業規則の見直し
・勤務時間外の連絡ルール整備
・情報共有と労務管理の仕組みづくり

などをサポートしています。

「システムを入れたいけれど、社内ルールをどうすればよいか分からない」

「チャットを勤務時間外まで使っていて問題がないか心配」

「紙の申請書を減らしたい」

「テレワークと一緒にグループウェアを導入したい」

という企業様もお気軽にご相談ください。

👉 社会保険労務士法人ワンステップ
https://www.onestep-sr.jp/


25.まとめ

グループウェアを導入すると、

・スケジュール共有
・社内連絡
・ファイル共有
・申請、承認
・タスク管理

などを効率化できます。

しかし、

ツールを入れるだけでは情報共有は改善しません。

重要なのは、

① 導入目的を決める

② 最初は機能を絞る

③ 情報の置き場所を決める

④ 利用ルールを決める

⑤ アクセス権限を設定する

⑥ 勤務時間外の連絡方法を決める

⑦ 管理職から率先して使う

ことです。

📌 グループウェア導入で一番避けたいのは、「新しいツールが一つ増えただけ」という状態です。

メール、LINE、口頭、紙、共有フォルダ、グループウェアがすべて残れば、かえって社員の負担は増えます。

👉 まずは現在の情報共有について、「この情報はどこを見れば分かるのか?」を一つずつ整理するところから始めてみてはいかがでしょうか。

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当法人では、企業様に顧問社労士契約を推奨しております。労務・手続き・助成金に強い顧問社労士をつけることで、労務問題を迅速に解決するだけでなく、給与計算や諸手続きにかかる総務部門の間接コストを削減することができ、経営に専念できる環境を整備出来ます。その他にも受給できる助成金の提案・申請代行や各種研修の実施・最新情報提供など、様々なメリットがあります。 詳しくは、【サービス紹介】をご覧ください。

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執筆者情報
社会保険労務士法人ワンステップ 代表社員 社会保険労務士 千田佳昭
保有資格社会保険労務士 行政書士
専門分野助成金申請サポート 人事労務サポート
一言当法人は2005年に創業し、その後2019年に社会保険労務士法人ワンステップへと法人化しました。創業から20年を超えても一貫して「人事労務の手続きサポート・助成金の積極提案」を主軸に取り組んできました。 人事労務のサポートを通じてより良い企業づくりと、それを通じた地域の発展を支援することが当法人の役割です。お客様のため、地域のために何ができるか日々研究し、実践しています。 お困り事があれば、まずはお電話やメール等でお気軽にお問い合わせください。
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