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グループウェア導入で情報共有を円滑にする方法と注意点
社会保険労務士法人ワンステップでは、和歌山・奈良・阪南を中心に労務相談、給与計算・社会保険手続き代行、就業規則作成、勤怠管理システム導入、助成金の提案など、人事労務分野の各テーマ別ノウハウに基づいてご支援をさせていただくことが可能です。上記テーマ等でお困りの会社様は、是非一度当法人にご相談ください。
「導入したのに、結局LINEと紙と口頭連絡が残っている」を防ぐには?
いつもご覧いただきありがとうございます。
社会保険労務士法人ワンステップです。
「社員によって情報の持ち方が違う」
「予定を確認するために、毎回本人へ聞いている」
「社内連絡がLINE、メール、口頭、紙に分散している」
「誰がどの資料を持っているのか分からない」
このようなお悩みを持つ会社は少なくありません。
そこで検討されるのが、
グループウェア
の導入です。
中小企業がグループウェアを定着させ、業務効率化につなげるポイント
グループウェアとは、社内の情報共有やコミュニケーションを一つのシステム上で行うためのツールです。
例えば、
・スケジュール共有
・社内掲示板
・チャット
・ファイル共有
・申請、承認
・タスク管理
・施設予約
などをまとめて管理できます。
👉 ただし、グループウェアは「導入するだけ」で情報共有が良くなるわけではありません。
むしろルールを決めずに導入すると、
「メールも見る」
「チャットも見る」
「紙も見る」
「共有フォルダも見る」
と、確認する場所が増えてしまうことがあります。
今回は、中小企業がグループウェアを導入するときの進め方と注意点について解説します。
1.そもそもグループウェアとは?
グループウェアとは、社員同士が仕事に必要な情報を共有し、共同で業務を進めるためのシステムです。
例えば、
スケジュール
誰が、いつ、どこへ行くのかを共有する。
掲示板
会社からのお知らせを全社員へ伝える。
ファイル共有
マニュアルや社内資料を保管する。
ワークフロー
有給休暇や経費などの申請・承認を行う。
チャット
社員同士で簡単な連絡を行う。
といった使い方があります。
📌 「社内の情報を一か所に集める」ことが、グループウェア導入の大きな目的です。
2.なぜ情報共有がうまくいかないのか?
グループウェア導入を考える前に、現在の問題を整理してみましょう。
例えば、
Aさんはメール
BさんはLINE
Cさんは口頭
社長は紙
という状態では、情報が分散します。
すると、
「それ聞いていません」
「メールを見ていませんでした」
「誰かに伝えたと思います」
という問題が起こります。
👉 情報共有の問題は、「社員が連絡しない」ことだけでなく、「情報の置き場所が決まっていない」ことが原因の場合があります。
3.まず「何を改善したいのか」を決める
グループウェアを比較すると、
「あれもできる」
「この機能も便利そう」
と機能に目が行きがちです。
しかし最初に決めるべきなのは、
自社の何を改善したいのか
です。
例えば、
・予定を共有したい
・社内連絡を一元化したい
・紙の申請書を減らしたい
・資料を探す時間を減らしたい
・テレワークでも情報共有したい
などです。
📌 課題が決まっていないと、高機能なシステムを入れても使わない機能ばかりになります。
4.最初から全部デジタル化しない
導入時によくある失敗が、
「せっかく導入したのだから全部使おう」
とすることです。
例えば一気に、
・予定表
・チャット
・掲示板
・稟議
・経費申請
・勤怠
・ファイル管理
・タスク管理
まで変更すると、社員が混乱します。
そこで最初は、
スケジュール共有
と、
社内掲示板
だけから始める方法もあります。
慣れてきたら、
申請・承認
↓
ファイル共有
↓
タスク管理
と広げていきます。
👉 「小さく始めて定着させる」ことが成功のポイントです。
5.情報の「置き場所」を決める
グループウェア導入後に最も重要なのが、
どの情報をどこへ置くか
を決めることです。
例えば、
会社全体への連絡
→ 掲示板
個別の簡単な連絡
→ チャット
予定
→ スケジュール
マニュアル
→ 共有フォルダ
正式な申請
→ ワークフロー
という形です。
📌 同じ内容をメール・LINE・掲示板の全部へ投稿する運用は避けましょう。
「この情報を見るならここ」と決めることで、探す時間を減らせます。
6.「見ていません」をなくすルールを作る
例えば会社が重要なお知らせを掲示板へ掲載しても、
社員が見なければ意味がありません。
そこで、
「出勤したら最初に掲示板を確認する」
「重要なお知らせは確認ボタンを押す」
などのルールを決めます。
👉 システムを導入すると同時に、「いつ確認するか」まで決めることが重要です。
7.スケジュール共有だけでも効果は大きい
中小企業の場合、まずスケジュール共有から始めるだけでも業務が変わることがあります。
例えば従来、
「○○さん、今日午後いますか?」
「△△社への訪問は何時?」
と毎回聞いていた会社でも、
グループウェアを見れば確認できるようになります。
例えば、
9:00~11:00 社内
13:00~14:00 ○○社訪問
15:00~16:00 Web会議
と入力します。
📌 人に聞かなければ分からない情報を減らすことが、業務効率化の第一歩です。
8.ただし予定を細かく管理しすぎない
便利だからといって、
社員のスケジュールを5分刻みで入力させるような運用には注意が必要です。
入力作業そのものが負担になると、
「面倒だから使わない」
となってしまいます。
例えば、
外出
会議
休暇
来客
など、他の社員が知っておく必要がある予定を中心に共有します。
👉 管理するためではなく、仕事をしやすくするために使うことが重要です。
9.チャットとメールを使い分ける
グループウェアにチャット機能がある場合も、
何でもチャットにする必要はありません。
例えば、
チャット
「○○社から電話がありました」
「会議室空きました」
など短い連絡。
一方、
メール
社外との正式な連絡や、一定の形式を必要とする内容。
というように使い分けます。
📌 ツールごとの役割を決めておかないと、結局すべて確認しなければならなくなります。
10.重要な情報をチャットだけで流さない
チャットは便利ですが、情報が流れてしまうという弱点があります。
例えば、
「来月からこの業務手順に変わります」
という重要情報をチャットだけで伝えると、数日後には他の投稿に埋もれる可能性があります。
そこで、
重要なお知らせ
→ 掲示板
一時的な連絡
→ チャット
という使い分けをします。
👉 「あとから探す必要がある情報」は、流れない場所に残しましょう。
11.ファイル名のルールを決める
共有フォルダを作っても、
「最終版」
「最終版2」
「最終版修正」
「最新版」
「本当の最新版」
というファイルが並んでしまうことがあります。
そこで、
・フォルダ構成
・ファイル名
・更新担当者
・保存期間
などを決めます。
例えば、
2026-09_給与計算手順書
のように日付や内容を統一します。
📌 共有するだけでなく、「探しやすくする」ことが重要です。
12.個人のパソコンだけに情報を残さない
ある社員が、
・顧客一覧
・見積書
・業務マニュアル
・引継ぎ資料
を自分のパソコンだけで保存していると、その社員が休んだときに困ります。
さらに退職した場合、
「どこに資料があるのか分からない」
という問題も起こります。
👉 会社として必要な情報は、会社が管理できる場所へ保存する仕組みを作りましょう。
属人化防止にもつながります。
13.アクセス権限は必ず設定する
情報を一元化すると便利になる一方で、
誰でも全部見られる状態
にするのは危険です。
例えば、
・給与データ
・人事評価
・採用情報
・健康情報
・マイナンバー関係
・顧客の個人情報
などがあります。
一般社員が見る必要のない情報については、アクセスできる人を限定します。
📌 「共有する情報」と「共有してはいけない情報」を分けることが重要です。
14.退職者のアカウント管理も忘れずに
クラウド型グループウェアでは、
退職した社員のアカウントが残ったまま
という状態にも注意が必要です。
退職時には、
・アカウント停止
・パスワード変更
・共有データの引継ぎ
・会社端末の回収
・アクセス権削除
などを確認します。
👉 入社時だけでなく、退職時のIT管理ルールも決めておきましょう。
15.スマートフォン利用のルールも必要
グループウェアをスマートフォンで利用できるようにすると便利です。
しかし、
個人スマホで会社情報を見る場合は、
・紛失
・家族との共用
・パスワード管理
・画面の覗き見
・端末へのデータ保存
などにも注意が必要です。
📌 「便利だから個人スマホで自由に使ってください」だけではなく、情報セキュリティのルールを整えましょう。
16.休日・夜間の通知にも注意
グループウェアをスマートフォンへ入れると、
休日や勤務時間外にも会社から通知が届くようになります。
すると社員が、
「返信しなければならないのでは?」
と感じることがあります。
特に管理職が夜間に、
「明日の資料お願いします」
などと頻繁に送信していると、時間外労働の問題にもつながりかねません。
👉 送信することと、すぐ対応を求めることは分けて考える必要があります。
例えば、
「勤務時間外の投稿については、緊急時を除き次の勤務時間に確認する」
というルールを作る方法もあります。
17.テレワークと組み合わせる場合は労務管理も確認する
グループウェアは、テレワークとの相性も良いツールです。
しかし、
オンラインになれば、
「いつでも仕事ができる」
状態にもなります。
そのため、
・始業、終業の管理
・中抜け
・時間外労働
・連絡方法
・情報セキュリティ
・費用負担
などのルールも確認しましょう。
厚生労働省では、テレワークについて労務管理上の留意点を示したガイドラインや、モデル就業規則を公開しています。
📌 システム導入だけでなく、就業規則や社内ルールまでセットで整えることが重要です。
厚生労働省「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/shigoto/guideline.html
18.「使わない社員」を責める前に操作を簡単にする
新しいシステムを導入すると、
「若い社員は使えるけど、ベテラン社員が使ってくれない」
という問題が起こることがあります。
そこで、
「使ってください」
と繰り返すだけではなく、
・必要な機能を絞る
・簡単な操作マニュアルを作る
・初回研修を行う
・質問できる担当者を決める
といった工夫をします。
👉 ITが苦手な社員でも使える運用にすることが、全社定着のポイントです。
19.社長・管理職が先に使う
グループウェアを導入しても、
社長が、
「私は紙でいい」
管理職が、
「急ぎならLINEして」
という状態では定着しません。
社員からすれば、
「結局どっちを使えばいいの?」
となります。
📌 新しい仕組みを定着させるには、経営者・管理職が率先して使うことが重要です。
20.導入前におすすめする5つの確認
グループウェアを導入する前に、最低限次の5つを決めておきましょう。
① 何を改善したいのか
例えばスケジュール共有、申請の電子化など。
② 何の機能から使うのか
最初から全部使わない。
③ どの情報をどこに置くのか
掲示板、チャット、共有フォルダなどを整理する。
④ 誰が管理するのか
アカウント・権限・退職者対応の担当者を決める。
⑤ どのようなルールで使うのか
勤務時間外の連絡、スマートフォン利用、情報管理などを決める。
👉 システム選びより先に、運用を考えておくことが成功のポイントです。
21.導入効果を数字で確認する
グループウェアを導入したら、
「便利になった気がする」
だけで終わらせないようにしましょう。
例えば、
導入前
有給申請1件あたり10分
↓
導入後
3分
となれば、1件あたり7分短縮です。
また、
「資料を探す時間」
「予定確認の電話」
「紙の申請書」
などについても、削減できた時間を確認できます。
📌 業務時間がどれだけ減ったかを見ることで、システムの費用対効果も判断しやすくなります。
22.補助金を活用できる場合も
ITツールの導入については、年度や導入内容などの要件によって、国の補助制度を活用できる場合があります。
2026年度は、これまで「IT導入補助金」と呼ばれていた制度が、
「デジタル化・AI導入補助金」
へ名称変更されています。
中小企業・小規模事業者等が、生産性向上を目的としてITツールやAIを含むソフトウェア・サービス等を導入する取り組みを支援する制度です。
グループウェアについても、登録されているITツールや導入内容、申請枠等の要件によっては対象となる可能性があります。
👉 「グループウェアを買えば必ず補助される」という制度ではありません。
導入するITツールが対象となっているか、申請枠や要件を満たすかを事前に確認しましょう。
また、補助金を利用する場合は、原則として交付決定前に発注・契約・支払い等を進めないことが重要です。
デジタル化・AI導入補助金2026
https://it-shien.smrj.go.jp/
23.「導入すること」を目的にしない
システム導入プロジェクトでは、
契約
↓
初期設定
↓
社員説明
まで終わると、
「導入完了」
と思いがちです。
しかし、本当の目的はその先です。
例えば、
「予定確認の電話が減った」
「有給申請が紙ではなくなった」
「マニュアルを誰でも見られるようになった」
「引継ぎがしやすくなった」
という状態になって初めて、導入効果があります。
📌 グループウェア導入のゴールは「使うこと」ではなく「仕事を楽にすること」です。
24.社会保険労務士法人ワンステップに相談するメリット
社会保険労務士法人ワンステップでは、和歌山・奈良・大阪を中心に、
・グループウェア導入に伴う社内ルールの整理
・勤怠管理方法の見直し
・申請、承認フローの整理
・テレワーク規程の整備
・就業規則の見直し
・勤務時間外の連絡ルール整備
・情報共有と労務管理の仕組みづくり
などをサポートしています。
「システムを入れたいけれど、社内ルールをどうすればよいか分からない」
「チャットを勤務時間外まで使っていて問題がないか心配」
「紙の申請書を減らしたい」
「テレワークと一緒にグループウェアを導入したい」
という企業様もお気軽にご相談ください。
👉 社会保険労務士法人ワンステップ
https://www.onestep-sr.jp/
25.まとめ
グループウェアを導入すると、
・スケジュール共有
・社内連絡
・ファイル共有
・申請、承認
・タスク管理
などを効率化できます。
しかし、
ツールを入れるだけでは情報共有は改善しません。
重要なのは、
① 導入目的を決める
② 最初は機能を絞る
③ 情報の置き場所を決める
④ 利用ルールを決める
⑤ アクセス権限を設定する
⑥ 勤務時間外の連絡方法を決める
⑦ 管理職から率先して使う
ことです。
📌 グループウェア導入で一番避けたいのは、「新しいツールが一つ増えただけ」という状態です。
メール、LINE、口頭、紙、共有フォルダ、グループウェアがすべて残れば、かえって社員の負担は増えます。
👉 まずは現在の情報共有について、「この情報はどこを見れば分かるのか?」を一つずつ整理するところから始めてみてはいかがでしょうか。
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