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従業員の「リスキリング」を支援し、会社の未来に投資する方法
社会保険労務士法人ワンステップでは、和歌山・奈良・阪南を中心に労務相談、給与計算・社会保険手続き代行、就業規則作成、勤怠管理システム導入、助成金の提案など、人事労務分野の各テーマ別ノウハウに基づいてご支援をさせていただくことが可能です。上記テーマ等でお困りの会社様は、是非一度当法人にご相談ください。
「研修を受けさせること」が目的になっていませんか?
いつもご覧いただきありがとうございます。
社会保険労務士法人ワンステップです。
「DXを進めたいけれど、社内に詳しい人がいない」
「新しい事業を始めたいが、必要なスキルを持つ社員がいない」
「求人を出しても、欲しい人材がなかなか採用できない」
このようなお悩みを持つ会社は少なくありません。
そこで注目されているのが、
「リスキリング」
です。
会社の将来に必要な仕事から逆算して、人材を育てる仕組みづくり
リスキリングとは、簡単にいえば、
会社や仕事の変化に対応するため、新しい知識や技能を身につけること
です。
例えば、
・営業社員がデジタルマーケティングを学ぶ
・事務社員がITツールやAI活用を学ぶ
・製造担当者が新しい機械の操作を学ぶ
・管理職がデータ分析を学ぶ
などがあります。
👉 リスキリングは単なる社員研修ではなく、「会社がこれからどのような仕事で成長するか」とセットで考えることが重要です。
今回は、中小企業が従業員のリスキリングを支援し、会社の将来につなげる方法について解説します。
1.そもそもリスキリングとは?
リスキリングは、
Reskilling
という言葉からきています。
今まで持っている能力を少し高めるだけではなく、
仕事の変化に対応するため、新しい仕事や役割に必要な能力を身につける
という考え方です。
例えば、紙で行っていた業務をデジタル化するとします。
これまでExcel入力だけを担当していた社員が、
・クラウドシステム
・業務自動化
・データ分析
・生成AI
などを学び、業務改善まで担当するようになれば、これもリスキリングの一例です。
📌 「勉強すること」そのものではなく、学んだことを新しい仕事や役割につなげることがポイントです。
2.なぜ今リスキリングが必要なのか?
企業を取り巻く環境は大きく変化しています。
例えば、
・人手不足
・最低賃金の上昇
・デジタル化
・AIの普及
・電子化
・新しい販売方法
・事業承継
・顧客ニーズの変化
などです。
これまで、
「人が足りなくなれば採用する」
ことで対応していた会社も、採用そのものが難しくなっています。
そこで重要になるのが、
今いる社員の能力を高めること
です。
👉 採用だけに頼らず、既存社員を育てることが会社の競争力につながります。
3.リスキリング=ITだけではない
「リスキリング」と聞くと、
プログラミングやAIなどをイメージする方も多いでしょう。
しかし、対象はITだけではありません。
例えば、
営業
・提案営業
・Webマーケティング
・SNS活用
・顧客データ分析
事務
・クラウドシステム
・業務改善
・Excel、RPA
・生成AI活用
製造
・新型設備の操作
・品質管理
・生産管理
・CAD
管理職
・マネジメント
・人事評価
・労務管理
・データを使った経営管理
なども考えられます。
📌 自社がこれから必要とする能力であれば、リスキリングの対象は幅広く考えることができます。
4.まず「将来どんな会社にしたいか」を考える
リスキリングを始めるとき、
「何か良さそうな研修を探そう」
から始めるのはおすすめしません。
先に考えるべきなのは、
会社が3年後、5年後にどのような事業をしていたいか
です。
例えば、
「新しい地域へ営業を拡大したい」
「ネット販売を強化したい」
「人手不足なので業務を自動化したい」
「新商品を開発したい」
という方向性があります。
そのうえで、
そのためにはどんな人材が必要なのか
を考えます。
👉 研修から考えるのではなく、経営戦略から逆算して必要なスキルを考えることが大切です。
5.現在の社員に「足りない能力」を整理する
将来必要な能力が決まったら、
現在とのギャップを確認します。
例えば、
今後ネット販売を強化したい会社なら、
必要なのは、
・商品撮影
・ECサイト運営
・Web広告
・SNS
・アクセス解析
・顧客対応
などかもしれません。
その中で、
「SNSはできる社員がいる」
「広告運用は誰もできない」
「アクセス解析ができる人がいない」
ということが分かれば、教育すべき内容も見えてきます。
📌 全社員に同じ研修を受けさせる必要はありません。
会社の役割と本人の担当業務に合わせて考えましょう。
6.「誰に何を学んでもらうか」を決める
例えば5人の会社でも、
全員に同じリスキリングをする必要はありません。
例えば、
営業担当Aさん
→ Web営業、提案資料作成
事務担当Bさん
→ クラウドシステム、業務自動化
管理職Cさん
→ マネジメント、労務管理
という形です。
👉 本人の強みと会社が必要とする能力を組み合わせると、効果的な育成につながります。
7.本人にも「なぜ学ぶのか」を説明する
会社から突然、
「来月からこの研修を受けて」
と言われても、社員は、
「なぜ自分が?」
と思うかもしれません。
そこで、
「会社として今後○○事業を強化したい」
「その中であなたには○○を担当してほしい」
「そのために今回の研修を受けてほしい」
と説明します。
📌 会社の目的と本人の役割をセットで伝えることが重要です。
そうすることで、研修が単なる会社命令ではなく、本人のキャリア形成にもつながります。
8.研修を受けただけで終わらせない
リスキリングでよくある失敗が、
研修を受講して終了
というケースです。
例えば社員がAI研修を受けても、
会社でAIを使う業務がなければ、学んだ内容は定着しません。
そこで、
研修
↓
実際の業務で使う
↓
上司が確認する
↓
改善する
という流れを作ります。
👉 「何を学んだか」より、「仕事がどう変わったか」を見ることが大切です。
9.小さな業務改善から実践する
例えば事務社員が生成AIについて学んだとします。
いきなり、
「会社全体のDXを担当してください」
では負担が大きすぎます。
まずは、
・メール文章の下書き
・議事録の整理
・社内文書のたたき台
・マニュアル作成補助
など、小さな業務から使ってみます。
そのうえで、
「毎月3時間削減できた」
「書類作成時間が半分になった」
といった成果を確認します。
📌 リスキリングは、学習と実践を繰り返すことが重要です。
10.勤務時間内に学べる環境を作る
会社が必要としている知識を、
「仕事が終わってから自分で勉強してください」
だけで済ませると、社員に負担が集中します。
特に、
仕事
↓
家事・育児
↓
その後に勉強
という状態では継続が難しい社員もいるでしょう。
そこで、
・勤務時間内に研修を受ける
・月○時間を学習時間にする
・オンライン研修を利用する
などの方法があります。
👉 会社のために必要な教育であれば、会社として学べる環境を作ることも重要です。
11.オンライン研修も活用する
中小企業の場合、
社員を何日も県外研修へ行かせるのは難しいことがあります。
そこで使いやすいのがオンライン研修です。
現在は、
・IT
・AI
・営業
・マネジメント
・マーケティング
・会計
・語学
など、さまざまな研修をオンラインで受講できます。
📌 和歌山の企業でも、場所に関係なく専門的な教育を受けやすくなっています。
12.資格取得支援制度を作る方法もある
社員の学習を後押しするため、
資格取得支援制度
を設ける方法もあります。
例えば、
・受験料を会社負担
・教材費を補助
・合格時に祝い金
・資格手当を支給
などです。
ただし、
「どの資格でも会社負担」
とするのではなく、
会社の業務に必要な資格
を対象にする方が運用しやすいでしょう。
👉 対象資格、費用負担、合格後の扱いなどを事前にルール化しておくことがポイントです。
13.リスキリングと人事評価をつなげる
社員が新しい技能を身につけても、
給与や評価がまったく変わらなければ、
「頑張って勉強しても意味がない」
と思われる可能性があります。
そこで、
・新しい業務ができる
・資格を取得する
・業務改善を実現する
・後輩へ指導できる
などを評価項目へ取り入れる方法があります。
📌 「学んだこと」だけでなく、「仕事で発揮した能力」を評価しましょう。
14.リスキリングは離職防止にもつながる
社員からすると、
「この会社にいても成長できない」
と感じることは、転職を考える理由の一つになります。
一方で、
・新しい仕事を経験できる
・必要な教育を受けられる
・資格取得を応援してもらえる
・将来のキャリアが見える
会社であれば、
「この会社でもっと成長したい」
と思ってもらえる可能性があります。
👉 社員教育への投資は、採用だけでなく人材定着にもつながります。
15.ただし「会社が育てたら辞められる」という心配も
経営者から、
「せっかく会社のお金で教育しても、資格を取ったら転職されるのでは?」
という声を聞くことがあります。
確かに、その可能性をゼロにはできません。
しかし、
教育しなければ辞めない
とも限りません。
むしろ、
「何年働いても成長できない」
と感じて退職することもあります。
📌 大切なのは、教育と同時に「この会社で能力を活かせる仕事」を用意することです。
16.研修費用の返還ルールには注意
会社負担で研修や資格取得を行う際、
「退職したら研修費を全額返してもらう」
というルールを考える会社があります。
しかし、内容によっては労働基準法上の問題が生じる可能性があります。
特に、
退職を抑制するために高額な違約金を定めるような運用
には注意が必要です。
👉 資格取得費用等の返還制度を設ける場合は、制度内容を慎重に設計しましょう。
17.「全員一律」より適材適所
社員全員に、
「これからはAIの時代だからAI研修」
としても、本当に必要でなければ効果は限定的です。
例えば、
営業が得意な社員
↓
営業+デジタルマーケティング
現場改善が得意な社員
↓
現場+業務改善
数字が得意な社員
↓
経理+データ分析
というように、
現在の強みに新しい技能を追加する
考え方も有効です。
📌 社員の弱点を直すだけでなく、強みを伸ばすリスキリングも考えましょう。
18.人材開発支援助成金を活用できる場合も
社員のリスキリングを行う場合、内容や年度の要件によっては、
人材開発支援助成金
を活用できる可能性があります。
2026年度も複数のコースがあり、その中には、
「事業展開等リスキリング支援コース」
があります。
新規事業の立ち上げなどの事業展開に伴い、新たな分野で必要になる知識や技能を習得させる訓練などについて、要件を満たした場合に訓練経費や訓練期間中の賃金の一部が助成される制度です。
また、人への投資促進コースなど、訓練内容に応じて検討できるコースもあります。
📌 2026年度は制度改正も行われているため、過去のパンフレットだけで判断しないよう注意しましょう。
厚生労働省「人材開発支援助成金」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/d01-1.html
19.助成金は研修を申し込む前に確認する
助成金を活用するときに特に注意したいのが、
手続きの順番
です。
「もう研修を申し込みました」
「来週から受講します」
という段階で相談すると、対象にできない場合があります。
対象となる訓練や申請時期、必要な計画、対象労働者などの要件があります。
👉 助成金を活用したい場合は、研修の契約・実施前に確認することが重要です。
20.事業内職業能力開発計画も意識する
人材育成を会社として進めるなら、
「誰を、どのような人材に育てるのか」
を計画として整理しておくことも重要です。
例えば、
現在の役割
↓
今後任せたい仕事
↓
必要な能力
↓
受ける研修
↓
実務での活用
↓
評価
という流れです。
📌 教育計画と会社の経営計画をつなげることで、研修費を「経費」ではなく「投資」として考えやすくなります。
21.和歌山の中小企業で始めるなら
大規模な教育制度をいきなり作る必要はありません。
まずは、
① 今後増やしたい仕事を一つ決める
↓
② その仕事に必要な能力を書き出す
↓
③ 社内で育成したい社員を決める
↓
④ 研修・資格・OJTを組み合わせる
↓
⑤ 実際の仕事を一つ任せる
↓
⑥ 3か月後に成果を確認する
という小さなサイクルから始めます。
👉 一人の社員、一つの業務からでもリスキリングは始められます。
22.「人が採れない」なら「人を育てる」という選択肢を
「経験者が来ない」
「ITに詳しい人を募集しても応募がない」
という場合、
外部から採用する以外に、
今いる社員を育てる
という選択肢があります。
もちろん、すべてを社内教育で解決できるわけではありません。
しかし、
「採れないからできない」
で終わるのではなく、
採用と育成の両方を組み合わせる
ことが重要になっています。
📌 人手不足時代では、教育できる会社そのものが競争力になります。
23.社会保険労務士法人ワンステップに相談するメリット
社会保険労務士法人ワンステップでは、和歌山・奈良・大阪を中心に、
・社員教育計画の整理
・OJT制度の構築
・人事評価制度との連携
・資格取得支援制度の整備
・就業規則、賃金規程の見直し
・管理職研修
・人材開発支援助成金の活用相談
など、人材育成の仕組みづくりをサポートしています。
「社員教育を始めたいけれど何からすればいいか分からない」
「DXを進められる社員を育てたい」
「研修に使える助成金があるか知りたい」
「教育制度と評価制度をつなげたい」
という企業様もお気軽にご相談ください。
👉 社会保険労務士法人ワンステップ
https://www.onestep-sr.jp/
24.まとめ
リスキリングで最も重要なのは、
社員に研修を受けさせること
ではありません。
まず、
会社がこれからどのような事業をしていくのか
を考えます。
そして、
① 将来必要な仕事を決める
② 必要な能力を整理する
③ 育成する社員を決める
④ 研修・資格・OJTを組み合わせる
⑤ 実際の仕事で使ってもらう
⑥ 評価やキャリアにつなげる
という流れを作ります。
📌 リスキリングは「教育費」ではなく、会社の未来への投資です。
特に人材採用が難しくなっている今、
「必要な人材を探す会社」から「必要な人材を育てられる会社」へ
変わっていくことが、これからの中小企業にとって重要になります。
👉 まずは「3年後に会社で必要になる仕事は何か」を一つ書き出し、その仕事を誰に任せたいのか考えるところから始めてみてはいかがでしょうか。
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